『好きなことを仕事にしたい』と思ったことはありませんか。「今の仕事が自分に合っていない」、「今までなんかがまんしていた」、「本当に心から喜べる仕事を自立して仕事としていきたい」そんな気持ちがふんわりあるんだけど、何からどうして言っていいかわからないことってありませんか?
そんな心の小さな声を聴けていることって素晴らしいですよね。体の違和感や、症状としてなにか現れている人もいるかもしれないですね。私も何度かの転機には、もやもやから体にサインで現れて気づいてということがあります。
本意でない、本音でないという心理状況というのは、不必要にご自分のエネルギーを漏らしているといいますので、なんだか疲れやすかったり、吐き出せていない不調和からストレス過多になったりしています。
でも、新しいことを始めていく場合は、何をどこからはじめていいものか迷ってしまいますよね。もしそんな思いや気持ちを感じている方は、この記事をぜひお読みいただけたら、起業のはじめの一歩についてなにか気づきや具体的なヒントが得られるかもしれません。
私は起業家さんを1000名以上サポートしてきた経験があります。年齢は20代〜60代までゼロから起業という方もたくさんいました。そんな起業のサポートをフォローする役割として接してきた経験から、これから何か自分ではじめていきたいみなさんのお気持ちや心理についてもたくさんのケースを見てきています。
起業を軌道にのせて発展されている方をみて言えることは、自分の仕事に対して真摯にチャレンジし、ご自分を更新しながら行動されている方は、どんどん飛躍されていると感じています。
誰にも起業のはじまりはある。
資格や学びを続けていて、これを仕事にしたいという方は、具体的に何を自分ビジネスにしていきたいのか明確かもしれませんね。
エステサロン、コーチング、カウンセラー、整体、ネイルサロン、ヒーリング、占い、家庭教師、などこれをやっていきたいという方は、まず、はじめになんでこの仕事をしたいのか、誰のどんな課題や問題に貢献していきたいのでしょうか。これは行動や活動の指針となる、ビジョン・ミッション・バリューを言葉にすることが大事ですが、これがすぐに出てくるのではないでしょうか。
一方、なんとなく自立したい、自分で自由に活動できることを仕事にしたいという方は、「自分には何もない」とおしゃる方もいます。しかし、誰にもどんな活動に自分の身を置きたいのか、どんな貢献がしたいのか、心の奥にはあるものです。それが見えていない状況なのかもしれません。その際には、まず、紙に書き出すことや、対話をして自分の内側の声を出してあげることからはじめることはおすすめします。
私たちFocus&Journeyでも、この対話をとても大切な時間として提供していますが、否定をしない、受容される対話の中で、自分のうまく言えない気持ちや、感情を話すことから真意が見えてくるのです。
ここで大切なのは、対話者の姿勢です。ダメよそれは〜、どうするの??など言われると、この思考のぐるぐるを解きほぐしているだけなのに、もう話したくなくなってしまうからです。起業について理解や経験のある方で、本音を話せる人はいますか?身近な人よりはコーチングのコーチなど、客観的な第3者の方に心を話して整理してみることもおすすめです。
本当に好きなことを仕事にしたいのか?
「好きなことを仕事にしたい」という気持ちがある時、一旦立ち止まってみてはいかがでしょうか。
今、仕事のスタイルは様々に選択できる時代となってきています。仕事は一つでなくてはいけなくて、それを選んだらずっと続けなくてはならない。そんな思考になっていないでしょうか?
普通に就職をしても、キャリアチェンジする人も多く、ライフバランスによって転職や退職をする人も多いです。
起業についてはより自由性がありますので、同じ店舗でもサービスのリニューアルや、本業で就職しながらの副業など、そもそもその好きな仕事をどんなワークバランスで、自分は選択していきたいのかも選ぶことができます。
本業として起業したい、その際に初めはなにかサブ的なお仕事をしながらはじめて行かれる方もいます。いきなり起業でこれ一本でという専門性を極める方もいます。
そう考えたら、たとえば自由な時間にアクセサリーを作って、オンラインやポップアップ販売をする。本業をもう少し自由に仕事できる職に転職をすることでも、起業の一歩ははじめられるのです。
「好きなことを仕事にしたい」というよりは、好きなことをやっていったら仕事になってしまったという流れで、まずは貢献していくことを決めて、小さく始めていくことがいいのではないでしょうか。
それを仕事にして、どのくらいの収入を見込みたいのか?
「趣味ではなくて仕事として収益を上げていきたい」という気持ちも出てきますよね。ここでも自分の活動のビジョンをイメージしてみることから、はじめましょう。
つまり、この活動、副業、起業でいくらくらいの収入を得たいでしょうか。『お金!!!!』となると、急に・・・思考停止されてしまう方もいるかもしれません。だって、「やってないのにいくらとかわからない・・・」と。
その人によって、得たい金額も違うものです。その金額についても、どんな未来にしていきたいのか、自分で描いてみる時間をとってみましょう。
ここでも、本当にお金のブロックやそもそも人から直接お金をもらったことがない人には、いろいろな心理ブロックが発生するのは本当に普通のことです。
そこで、安心して、本音や希望、こうなったらいいなの夢を語れる対話がとても大事になります。まだだから、何をするかとかの前段階です。怖がらないで、想いを広げる時間です。お金という現実にも向き合ってみましょう。
もちろん、ここでも否定やどうしたいのか詰められたりしない、話ができることが大切です。
これをやっていこうと思ったことが見つかったら。
具体的な行動への3つのステップ
1.好きな仕事とは、どんな要素なのかを発見する。
好きなことは、今までの自分の経験や体験の中にあることでしょう。例えば、『教えることが好き』という人がいるときに、教えることの中で、どんな要素が私の好きのこだわりなのかをみていきましょう。複数の人数の前で、講義形式で教えることが好きな人もいれば、個別で一人の人の成長、変化に関わることが好きな人もいるでしょう。教えることで相手の変化成長が喜びの人もいるでしょう。
どんな要素に私の萌えポイントがあるのか、細分化してみるのです。すると、教えることではなくて発表することが好きだったんだとか、人のサポートや伴走がすきなんだと、本当に自分が本質的に求めていることが見えてきます。
ざっくりこれが好き、と言ってやっていても、楽しくなくなっていくこともよくあります。これは、自分の萌えポイントに気づいていく行動の一つなので、それ自体は全く問題ないです。行動しながら、好きは見つかっていくものだからかもしれません。
2.出来ることと、好きなことを整理してみる
社会人になって経験したり、成果が出たこと、出来るようになったスキル(技術)と、本当にやりたいことは違ったりします。
これはどういうことかというと、例えば思考整理することができる、相談にのることができる、営業や対面接客ができるという人は仕事の経験からできることになっているでしょう。しかし、それ自体が本当に好きなことではなかったりします。
「得意」と「好き」は違うのです。ぜひ、ご自分の得意(成果が出せる、出る、喜ばれる)ことと「好き」なことを洗い出してみてください。自分の本音をここでも、出してみるのです。「好き」なことは、成果が出なくても、評価されなくても、ずっと続けられてしまうものだったりします。
3.それが一番貢献できるスタイルは何か?
「自分の好き」のコアが見えてきたら、それで一番人に貢献できることは何か、どんな人のどんな課題や問題に役に立っていけるでしょうか。
その人の中に答えがあるので、そこは丁寧に対話をすること、問いかけをすることが大事になります。そして、ひとによってはサービス提供や販売というよりは、自己表現を通じて貢献していくスタイルが見えてくる人もいるかもしれませんね。
アート、シンガー、舞踊、作家、写真家など。
出てきたコアな要素はなんですか?
あなたの根っこにある、『好き』をビジネスとして自己表現していくことは、とても充実したライフワークになるのではないでしょうか。人々が求めている要素で、自分らしいビジネスを創っていくことは成果にもつながりやすいでしょう。
しかし、もしニーズがないもしくは少ない分野でも、その人の『好き』を突き詰めていく活動には、ご自分の情熱がのりますので、続けていくことでそこに惹きつけられていくこともあるでしょう。その上で、認知される行動をし続けることで、好きがお仕事になる可能性は大きいです。
まとめ
好きなことを自分の活動にしていきたいという想いと、行動は自分を満たしていく豊かな姿勢ですね。本当に好きなことを、楽しくてたまらないという情熱やエネルギーは、自然に人に伝わるものです。
本業でも、副業でも、大きくでも小さくでも、自分の想いに火を灯していくことはこれからのワークスタイルには、とても大切な選択なのではないでしょうか。
日々、活躍している起業家さんをみていると、力が抜けて本当に自分のど真ん中で活動している彼女、彼らの輝きは本当に眩しく、自分に向き合い、チューニングしながら変容している姿勢から地に足がついている力強さを感じるのです。
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